婚活パーティーの物語は予定調和でなかった

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12月にも入り、いよいよ寒い季節となってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私はこの気候の激しい変化についていけず、風邪をこじらせてしまい、不穏な日々が続いております今日この頃です
残すところ約20日で今年も終わるかと思うと、悔いばかりが残ります

実は私は結婚してすでに17年経過していますが、どうしても婚活パーティーなるものを人生の経験として味わってみたいと思い、婚活パーティーに先日参加してみました

やはり参加するには、明確なビジョンを持ち、大いなる目標が必要だと、婚活ビジョンをたててみることにした


そう壮大な婚活ビジョンを!


私の最終目標は、この婚活パーティーでカップルになること

そのためには、極めて初心者であるが、さも達人の域に達した熟練者となるべく、グーグル検索という至宝のツールに大いに頼り、出来る限りのナレッジを溜め込み、婚活博士と言われるほどの知識を蓄積し参加したはずたった


そう、はずだったのである


それは、プロフィールタイムを終え、フリートークタイムに入った頃だった

1番人気であろうかと思われる、至極真面目で、おしとやかで、色白で、顔がとても小さくかわいらしい三十路前の女性とのフリートークタイム最中の出来事であった

彼女の周りには、やはり予想した通り男たちがハイエナのごとく群がりっていた
私の壮大なビジョン達成には、そいつらとの戦いを制し、ゴールの見えない婚活パーティーでのカップルを目指すべく、私もその群れに参戦したのである

 

その中で一際輝きを放ち、目立つ男がいた

 

どうやら職業は弁護士らしいが、とにかく自分の猛アピールをしている

職業から始まり、自分の出身校、今までの彼の輝かしい経歴をこれ見よがしにアピールしている

顔はソコソコイケメンで、きちっとした身のこなしと清潔感のあるスーツスタイルがより一層鼻に付くやつである


本当に胸糞悪いやつだ


スペック的には、普段の私の方が全体的に勝っていると思いたいが、何せ既婚者であると言うことを隠し、職業なども偽り、年収でさえも一般サラリーマンのような体できている今日の私には到底太刀打ちできない相手であるのは一目瞭然である

そして周りの群がっていた男たちもこの弁護士とは戦えないと、いや戦っては怪我をすると理解をし、早々に他のランクを落とした獲物へと離散した

しかしながら、負けず嫌いの私はこの戦いを逃げるわけにいかず、気付けば私とこのイケメン弁護士との一騎打ちとなったのである


彼女は、正直負け戦だと思われているこんな私にも気遣い、2人に同じ質問を投げかけてきた

〈人気者の三十路女〉
『お休みの日はなにをされてるんですか?』

〈鼻に付く弁護士〉
『乗馬やったり、クラッシックとかきいたりですかね?』

おいおい、なんだよその趣味は…

ちょっとカッコつけすぎだろ

そんなん趣味とか、ちょー気持ち悪いんですけど…

〈人気者の三十路女〉
『わぁ、私お馬さん大好きなんです!素敵ですね。』


え?素敵なの???

お馬が好きなんんんん???


〈鼻に付く弁護士〉
『馬と触れ合ってると心が休まるんです。馬を見ると優しい気持ちになりますよ』


〈人気者の三十路女〉
『ほんとに素敵。よしさんはなにされてるんですか?』

え?俺??

少し動揺しながら私は自分なりのベストな回答を出したのである


『え?ぁぁぁ競馬とかですね。馬と触れ合うと、心がやすまるのかな、たまにいらいらしますけど…馬を見ると優しくなれるのかな、当たったことないからいつも…』

〈人気者の三十路女〉
『ぁぁ、ぁ馬ってかわいいですよね…』

 

少し気まずい空気が流れた…

 

 

その後も質問が続いたが、彼と私のスペックの差をただただ世の中に知らしめるだけの残酷な質問が続いた


そして、フリータイムも残り5分となり、最後の質問が彼女の口から発せられた


〈人気者の三十路女〉
『運命って信じてますか?』

え?

なにその質問!

そんな運命とか、なに三十路になってメルヘンチックなこと言ってるの?

普通に答えられないでしょぉぉぉお


それはさすがにこの弁護士でも答えられないし呆れるでしょぉぉお


本気で三十路間近のあなたのオツムはだいじょぅぶぶぶ?


〈鼻に付く弁護士〉
『今までは信じてなかったんですが、アナタに会えて、信じることができました』

うぉぉぉぉぉぉぉ

まじぃぃぃ

 

気持ちわるーうぅぅぅぅ

 

さすがにこの答えは、誰でも引くでしょぉぉぉぉ

 

地雷ふみやがったーぁぉぁぞぇぇぇええ

 

そうして私は三十路女の方を、少しにやけ顔で顔向けた

さも、どんな引いた顔しているんだろう

もはや口があんぐりじゃないだろうか?

気持ち悪すぎて、逃げ出すんではないであろうか?

様々な期待を胸に彼女に顔をむけたのである

しかし、それは私の期待を大きく裏切るものであった

彼女の目は恍惚とし、頬を赤らめ、唇はやや半開きで彼の言葉を聞き入り、ウンウンと頷きながら、もはや恋する女の目に変わり果てていた


ぇぇぇええええ!?

そーいう感じが好きなのぉぉぉお?


もしかして、アナタニアエテとか、響いたやつ?


今日さっき会ったばっかりじゃんかよ!

 

やべ〜完全にマジ想定外…

 

そして、そのままの流れで想定外の私に無情にも質問の順番が回ってきた

〈人気者の三十路女〉
『よしさんは?』

え?


まじ?

 

これと戦える答えなんて…

 


ヘルプ

 

そして窮地に追い込まれた、草食動物の私にはもう一発逆転を狙うべく、その場で思いついたことを、ダラダラと並べ立ててまくしたてたのである

『ぁぁぁ、あ、運命っていうのは僕にゆ、ゆうきを、与えてくれるとおもわれます
特にゆうきというのは、あ、あ、アナタとこうやって、で、で、出会えたことですぅぁ、た、たぶん…
だから、わたしはアナタと運命のい、イトとかつながってるんじゃぁぁないかなってぇぇ
うん、多分そうでないかな運命とは』

 

わたしのよくわからない返答にしばしその場の空気は凍りついたのは皆様のご察しの通りである

 


婚活パーティーは終わり虚しさだけが残った

 


あの2人は幸せになるのかな

 


さぁ、おうちかえろ